2022/07/06 18:16
NEONSIGNTOKYOの考える 中級者向けのアイテム制作サービスとは
スマホで画像を送るだけで素人でも一瞬でオリジナルアイテムが作れる時代になり
【激安Tシャツ生地に 激安のインクで 激安プリントをされたアイテム】を誰でも簡単に作れるようになりました。
今では法人も個人も同じような大量生産サービスを利用しオリジナルアイテムの制作を行うようになりましたが
同時にオリジナルアイテムが売れない、初回は売れても2回目から全く売れないオリジナルブランドが大量に発生しました。
・誰でも一瞬で作れる激安アイテムを高値で販売
・こだわりも何も入っていないハンコ型アイテムばかりを制作
粗悪品とはいわずとも、どこの誰でも一瞬で作れる何のバリューもないアイテムを売り続けていればファンが離れていってしまうのは当然の結果です。
●なんの為にオリジナルアイテムを制作するのか
オリジナルアイテムはファンとの距離を縮める大事なアイテムであり
第一に優先されるべきはユーザーが喜んでくれるかどうかを念頭に置く必要があります。
その為には しっかりとこだわりを入れたアイテムや、制作者の考えが盛り込まれた物でなければファンや消費者は喜んでくれません。
しかし、大きな予算の後ろ盾のある大企業やタレントさんでもない限り
制作アイテムのボディや素材からこだわりを入れる事は非常に困難ですが
プリントデータ(デザイン)や施工方法の選定、ノベルティ制作のノウハウを入れるだけでも
制作アイテムにこだわりをいれる事は可能です。
●実務経験のあるデザイナーだけが持っている知識
PCやスマホの画面からデザインを取り出す場合名刺やポスターは超高画質のレーザープリンターで出力するのが一般的ですが綿へのプリントはどういうプリント技術と工程で施工を行っているでしょうか
綿とポリでデザインを変更しなければならない場合はどういう時かナイロンであればプリント方法から変更しなければなりませんがナイロンへプリント可能なデザインはどういったデザイン形状にまとめなければならないでしょうか?
実制作の知識を持っている、施工経験を持っているデザイナーは実際多くありません。
逆に この知識を待たずにデザインのみ先行でアイテム制作を行ってしまうと・デザインの変色・デザインの変形や飛びや潰れが出てしまったり、そもそも想定していたイメージと違う物が出来あがり段階的に仕上がりの質が低い物になってしまいます。
●実プリント時の変色
写真をTシャツにプリントしたら真っ暗になった
全然色が違う物が届いた という人も中にはいるかもしれませんが私たちがスマホやPCの画面で見ているカラーはスマホやPCの中にしか存在できません
自分が作りたいアイテムとカラーについてしっかり施工後の事を考えておくとより良い制作物が作れるようになります。
●画像データとベクターデータの違い
アイテム制作やプリントにおいて、フォトプリントアイテム以外では画像データを使う事はほぼありません。JPEGやPNGを使用する場合でも実寸で畳1枚くらいのサイズデータの物を使用しています。最低でも施工サイズと同じ実寸で画素荒れが出てないレベルの画像データを用意する必要があります。
※JPEG PNGとは普段私たちが見ているネット上の画像や写真のファイル形式の名称です
●刺繍について知ろう
プリントと刺繍の大きな違いはデザインの成形方法ですプリントならベタっと綺麗に再現できても、刺繍でクッキリ見せるにはデザインデータの段階での調整が必要です。
※刺繍は デザインデータ⇒刺繍用データ⇒刺繍の順番で施工されます
●良くある刺繍の失敗例
刺繍は デザインデータ ⇒ 刺繍用データ ⇒ 刺繍 の順番で施工されますが刺繍された時にどうなるのか知らないでデザインを考えてしまうと下記のような事になってしまいます。
刺繍データを作成する際にAI一発変換を行ってしまうと 縫い方向やブロック分けが極端でいわゆるPOLOの馬のようにしっかりと筋肉や足の向きにそって刺繍が施されているようなレベルの高い刺繍にはならずベタっと平面的な刺繍やワッペンになってしまいます。
●そもそも作れない 向いてない素材と施工相性
他にもジーンズ生地やパステル生地など生地表面の違いによって仕上がりも変わりPVCやメタルアイテムへの施工の場合、施工方法自体を考えなければいけないのでデザインを作る時にはかならず、どういう施工方法で何に施工するのかは非常に大事なポイントになります。
●NEONSIGNITEMが知識とノウハウを共有
上記の例は氷山の一角です。NEONSIGNITEMが出来ることは、こういった実制作経験が必要となる知識やノウハウを依頼者に共有しより依頼者のコダワリや理想が反映できるアイテム制作のお手伝いを行う点にあります。
オリジナルアイテムを受け取るエンドユーザーです。
「これはちゃんと考えて作られているな」と感じてもらえるような物が作れるように依頼者の相談を都度ごとに対応しております。
●更にマニアックな部分が知りたい方はコチラ
●シルクスクリーンについて①
オリジナルウェアを作りたい、販売したいという方はまずシルクスクリーンプリントでの制作を考える方が多いと思いますが
「せっかく作ったデザインだし、いろんなカラーで作りたい!」となった場合に初歩的なミスをしている場合があります。
シルクスクリーンプリントは多色刷りで色味を増やすことは可能ですが基本的には単色のデザインに限られます。
白背景ベースなのか、有色背景ベースなのかで出来上がりは全く変わります。
●デザインデータの良し悪しについて
シルクスクリーンは版画のように版を制作してインクを施工するプリント方法ですが
版を制作するには露光、またはレーザーで版を制作します。
その時に使用されるデザインデータが画素の荒い画像データ(JPEG PNG等)の場合
余計なノイズまで拾ってしまったり必要なディティールが飛んでしまう事があります。
その為、デザインの形状はベクターでデータもアウトライン化されたデータが推奨されます。
●プリントのクオリティを自分で判断する
オリジナルブランドのアパレルを始めたい 既に始めているという人も多いですが
自分が販売している制作物のクオリティがどのレベルの物なのかを把握できているプロデューサーは少なくなっています。
ブランドプロデュースをしている側も制作物の質の見分け方を知っておいて損はありません。
シルクスクリーンのTシャツは誰しもが持っていると思うので手に取ってインクの施工部分を見てみましょう。
インクの質や種類の好みは人それぞれですが 【刷りの質】は刷り手の技術が非常に試される部分になります。
刷り方向は職人によりますが衣類の下から上への刷りがポピュラーです。
刷り始め 刷り終わり デザインの両サイドを見ることで刷りの質を見ることができます。
・派遣のアルバイトが入れ替わりで刷っているのか
・職人さんが常駐で刷っているのか
目が肥えてくると人目で見わけがつくようになります。